Artist interview - PUNEW & SMIN
Behind story of Daylight BGA
#2kb
PUNEW
Visual Artist
- 長年想い続けてきた悲願が達成したわけですが、
いざチャンスが訪れると色々と現実的な問題にぶつかってしまい、当初想定していた分量には及ばなかったので非常に残念です。
BGAじゃないとしても、これから少しずつ広げていきたいと思います。
- 「Raise me up」から派生したストーリーにはとにかく明るい物語、
「Daylight」から派生したストーリーには夢も希望もないダークな物語を入れてみたいと考えていました。
「Daylight」の舞台は、資源の枯渇が迫っているポストアポカリプス、いわゆる終末的な世界です。
人間が開発したAIが資源枯渇の根本的な原因は「人間の存在」だという結論を下し、「Reboot」という名の人間抹殺プロジェクトを実行します。
これによって「人間」と「AIに脳を乗っ取られた人間」の間に戦争が勃発します。
Dayと Lightの親であり、天才科学者夫婦のYohanと Borahは AIが 「Reboot」という結論を下した原因が「人間は資源を消耗するだけで、復元する能力がない」という事実に基づいていると考え、「Reboot」の終息を願い、資源の完璧な復元技術を開発します。
しかし、彼らの願いとは反対に、AIはその技術を巡って人間の間で葛藤が起きることを予測し、その技術は人間の手に渡ってはいけないと判断します。
これにより、その技術の中心人物YohanとBorahを生きたまま捕えるミッションが発動し、ミッション遂行中にBorahは捕えられ、「不必要個体」と認識されたDayとLightは抹殺されてしまいます。
捕えられたBorahを救出するため、Yohan博士は2人の娘たちのDNA情報を活用し、戦闘アンドロイドを制作します…
すみません、話に夢中になって長くなりましたね。(笑) 要約しますと…
「Daylight」ではお姉さんの「Day」の任務遂行過程を描きました。
- Dayの任務はAIの本拠地を囲んでいる防御壁を突破することです。
Dayの単独戦闘能力は高いですが、奇跡が起きない限りAIの防御壁を突破することは不可能です。
個人的に「奇跡」という言葉は好きではありません。いざというときに起きないので…
それで「奇跡」よりは「可能性」という言葉に焦点を合わせて、この暗い物語を綴っていたらDayの自爆という決定をすることになりました。
Dayを作った時に、Yohanも全ての可能性を念頭に入れて、自爆機能を搭載した訳でして。
生き残るのがベストですが、戦闘を続けながらAI防御壁に関するデータを蓄積すればするほど、任務失敗の可能性だけが大きくなり、Dayはまだ成功の余地がある自爆攻撃を選んだ訳です。
4. PUNEWさんが制作したBGAは他のBGAと世界観を共有していてストーリーが繋がるので楽しく見ることができますが、Dayと Lightはどのような経緯で誕生しましたか?
- 特別な理由がある訳ではありませんが、曲を確認した時、登場するキャラクターと話は大体曲のタイトルだけを見て閃いたものをテキトー(笑)に使っています。
「Daylight」は当時双子という素材とポストアポカリプス物にハマっていた時期だったので、曲のタイトルを半分にしてDayとLightというキャラクターを作りました。
アイキャッチにLightは登場していませんが。
ちなみに他の曲のタイトルについても例を挙げますと、
■ Deborah : borahって名前っぽいな? DayとLightの母親の名前にしよう。
■ Raise Me Up : 魔法に憧れているが魔法世界の存在を信じない平凡な作家の前に現れた魔法使い。
■ Running Girl : 魔法の天才だが、人間界で平凡な社会人生活に憧れるDarly (Running Girl–> 走る少女 -->Darly) (「走る少女」の韓国語「ダルリヌンソニョ」の頭の音を取って名前にしました。)
■ Starlight Garden : 失踪した小説家(「Raise me up」主人公)最後の作品である「星の力を根源とする魔法使いの物語」の大ファンであるRophe(旧名:ビョルスニ)の話。(名前をテキトーに付けることには慣れていますが、ビョルスニという名前を付けていたことには少し後悔があります。ビョルスニ…。) (ビョルスニは星の女の子という意味)
- SMINさんが3Dモデルまで使って制作したAIドローンの「スムース」な動きの出撃シーンと半端ないクオリティーの映像編集。
そしてDayの走馬灯。
- 共同作業というより、SMINさんがほとんどやってくださったので(笑)。
白黒の絵に息を与えたような感じです。
- 奇跡が起こらない限りDJMAX Portable、初代TAPSONIC、DJMAX TECHNIKA 1の時のように韓国産の音楽ゲームが流行る時期は来ないだろうと仰る方が多かったのですが、私たちみんなの関心と愛がある限り、可能性は残っていると思います。
SMIN
Visual Artist
- 最近だとTWCで「Brown Eclipse」(ブラウンダストコラボ)を通じて、間接的ですがご挨拶させていただいています。(笑)
逆にこのようなインタビューが初めてで慣れていないので、緊張しています。
2. 今回のBGAで特に気をつけたところはありますか?
- 「XO11」という名前の無人兵器があるのですが、PUNEWさんのイラストと併せて、もっと多彩な演出のために3Dモデルで制作して入れました。
いつか未使用のリソースをお見せできるチャンスがあるといいですね 。(笑)
あとはストーリーをうまく伝えることについて、とても悩みました。
- 制作する前にPUNEWさんから詳しいストーリーと世界観について教えていただいたのですが…
当時は「お、すごいですね!」と言えるぐらい熟知していたのに、いざ制作に入ったら内容が思い出せなくなりまして。結局うろ覚えのキーワード (ハッキング、アンドロイド、爆発など)をベースに自分なりに解釈をして制作しました。
PUNEWさんが意図していたストーリーがユーザーの方々にちゃんと伝わるといいのですが…
言い訳になってしまいますが、3回のパートに分けて少しずつ作業を進めていたので、そのせいで思い出せなかったみたいです。
- 2分前後の時間に多くの情報を入れるのは限界があるので、ユーザーの方々に簡単に伝わることを意識していて、ストーリー原作者の意図から離れすぎないようなレベルで簡潔に伝えようとしています。
また効果があるか分かりませんが、音がない状態でストーリーが理解できれば、より良く伝わると考えていて、音を消した状態でBGAをチェックするようにしています。
- 「Deborah」と繋がるストーリー部分を中心に楽しんでいただければいいかと思います。
何回も見ていただき「こういう内容じゃないかな?」という部分が見えればいいかなと。
余談ですが、最後のシーンは私の意見半分、他の方の意見半分で原画のリソースをそのまま演出に使いました。
「最後の締めが足りないかな」というよりは「どういう意図でこうしたんだろう」という風に考えながら見ていただければありがたいです。
- 私にとってPUNEWさんは「イラスト」の印象よりは「グルメハンター」のほうが先に思い浮かびますね。(笑)
私が大学生だった頃、飲食店でPUNEWさんと初めて出会いました。
その時は「あれ?私と名前が一緒だな」と思っただけで、PUNEWさんだとは気が付きませんでした。
飲食店での出会いからここまで繋がったというのは不思議な縁がありますね。
BGAも、お互いコミュニケーションを取りながらブラッシュアップしていったのでかなり楽しかったです。
- ファンの方々とコミュニケーションが取れる機会が少ないですが、このような場を設けてくださったMUCAの関係者の方々に感謝します。
時間を割いてでも、これから色んな方法でファンの方々とコミュニケーションが取れていけたらと思います。
ユーザーの方々に様々なストーリーや想いをお伝えできたらと思います。
近況などは私のSNSでご確認いただけたら嬉しいです。
ツイッター : https://twitter.com/smin_aroma
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Editor MAX